このGWは、前半を巨人戦弾丸ツアーで過ごしました。 同期で巨人の大ファンがいて、 前に研修で会ったときに 「名古屋の巨人戦に来るときは誘って!」 と言ったのが実現。 29日のナゴヤドーム行きが決まり、 そして勢いで30日と1日の甲子園行きも決定。 名古屋着→勢いでボンバーマン購入→喜多良でラーメン →ナゴヤドーム→勢いでひつまぶし特上 →勢いでホムスタのチケット購入 →近鉄特急で中学の修学旅行以来の奈良へ →ホテルで一時休憩→甲子園 →南京町で中華→ホムスタ →勢いで特大鉄人28号見物→甲子園 →関西同期と黒糖焼酎を飲んで潰れる →ミナミでたこやき食い倒れ 今回はそのホムスタでの神戸・新潟戦を少し。 周囲の関係で新潟の情報が多かったので、 新潟目線で試合を観戦。 中でもやはり代表で不憫な使われ方をしている矢野貴章に注目する。 この日はミシェウとの2トップで先発したが、 実際ミシェウは中盤まで下がってくるので、 4-2-3-1の1トップの形になる。 しかもそのうち3のうち2人がパサー(マルシオ・リシャルデスとミシェウ)、 左サイドのチョ・ヨンチョルはサイドに張るので、 矢野は孤立。 前線で張っている矢野にポストを要求するでもなく、 スペースへ走らせるわけでもなく。 それでも勝てていない神戸ももたついている間に チョ・ヨンチョルが突破から先制。 実際に新潟の時間帯になったのは、 後半にミシェウに代えてファグネルが入ってからだ。 そして2点目をファグネルが決める。 ファグネルは特別印象に残る選手というわけではないものの、 彼が入ることによって矢野が活きることになった。 それが新潟が試合を支配するきっかけになったのだと思う。 それまで前線で孤立していた矢野に加えて、 もう1人前線でボールを受けることのできる選手が増えた。 これによって矢野は息を吹き返したかのように左右前後のスペースへ動いて ボールを引き出す。 彼がスペースへ動くことによって、 中盤から後ろの選手が走るスペースも連動して空いてくる。 若い選手が多い新潟にとって、 若さの勢いを生み出すにはこうしてスペースを使った イケイケサッカーができることが必要。 矢野が抜けてもセンターにはファグネルがいるから安心して動き出せるし、 他にも選手が入ってくる。 逆に頻繁に動くことによって、 真ん中でボールをキープするときも余裕ができる。 2点目のゴールはまさにそういうゴールでした。 矢野をもし日本代表で使うなら、 前線でのポスト要員と考えるよりも こうしてムービングサッカーのスイッチとして縦横無尽に動いてもらうほうがいい。 新潟は左サイドバックの酒井高徳やボランチの三門など、 若いながらもいい選手がいると思うので、 今後もそれぞれの相性を確かめながら戦ってほしいですね。 ただ、心配なのは、 今季から新監督になった黒崎久志監督がやりたいサッカーがこれなのかという。 僕は今までの試合も見てないし、 コンディションも知らないのでなんとも言えませんが、 トップ脇にミシェウを置いている上に マルシオと小林慶行をさらに併用しているあたり、 今の日本代表のようなサッカーを志向しているのかもしれません。 だとしたら、 それではJ2に落ちるでしょう。 初勝利を手にした黒崎監督ですが、 この勝ち星を無駄にしないためにもスタイルの微調整が必要になるでしょうね。 対する神戸。 相変わらずキツいプレスは効いていて、 ボールキープをしたい前半の新潟は思うように攻められていませんでした。 しかし、問題なのはやはり攻撃。 大久保に都倉と素材はいるのに何か勿体無い攻撃。 ボールを奪ってからサイドMFが相手の裏をつくばかりでした。 淡白なスタイルが三浦監督のウリですが、 もう少し横のダイナミズムを工夫して構成していかないとまずいかな、と思います。 そしてこの日注目していた大久保と矢野の代表当落線ですが、 微妙です。。 どちらもチームの攻撃の起点として機能していましたが、 代表として考えると決め手に欠けます。 ですが大久保は今までケガさえなければコンスタントに試合に出場していたし、 岡田さんのコンセプトを体現できる選手でもあるので、 "そういう意味”ではありうるかな、とは思いますが…。